ミセスノイズィ(映画)あらすじやネタバレ!実話である騒音おばさんの現在とは?

平穏な日常を送っている私たちにとって、「戦争」という言葉に現実味が感じられないのは当たり前のことかもしれません。

しかし、それを「争い」と言い換えるなら、その内実は市井の片隅にまで偏在していることになります。

隣人間のトラブルも国家間の戦争も、それが争いである限り本質的には通底しているのでしょう。

「正義」だ「悪」だと言えないほどに混迷するリアルが、そこにはあります。

今回は「争い」を主題にした日本映画『ミセスノイズィ』の紹介です。あらすじやキャストのほか、作品の下敷きになった「騒音おばさん」事件についても解説しています。

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『ミセスノイズィ』はどんな映画?


『ミセスノイズィ』が2020年5月に公開予定の日本映画です。第32回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で上映され、その反響を受けて上映館の拡大が決定しました。

監督は天野千尋。チリ女性映画祭で入選を果たした『うるう年の少女』(2014年)や、結婚をテーマにしたオムニバス『ハッピーランディング』(2016年)などで知られています。

ちなみに、天野監督は『カメラを止めるな!』の製作で知られるENBUゼミナールの卒業生です。

主人公の小説家を演じるのは、『共喰い』(2013年)や『さよならくちびる』(2019年)の篠原ゆき子。その隣人役を『どうしようもない恋の唄』(2018年)の大高洋子が演じています。

その他キャストととして、主人公の娘役を「Foorin」のメンバーでもある子役・新津ちせが演じました。

すれ違いから生まれた隣人同士の対立が、やがて社会を巻き込む大事件へと発展していく物語。「争い」という普遍的なテーマを扱った衝撃作です。

モデルになった「騒音おばさん」の事件とは?

天野監督が公言しているように、『ミセスノイズィ』の下敷きになっているのは、2003~2005年頃に起きた「騒音おばさん」事件です。

今から15年以上前の話になりますが、奈良県の平郡町で近隣トラブルが発生しました。加害者となったのは、以前から平郡町に住んでいた主婦。彼女は隣に引っ越してきた被害者夫婦に対して、大音量で音楽を流すといった嫌がらせ行為を何年も続けます。

これに耐えかねた被害者側の訴訟により、この主婦は傷害容疑で逮捕され、後に1年8か月の実刑が確定しました。

逮捕される前、ワイドショーはこぞって主婦の「奇行」を取り上げ、バラエティ番組やインターネット上でもパロディ化される事態に。こうして彼女は「騒音おばさん」の名前で全国に知れ渡ることになったのです。

しかし事件後しばらく経ってから、当時の過熱した報道を批判する声が上がるようになり、いわゆるメディア・スクラムの例として取り上げられるようになりました。

ちなみに、被害者とされる夫婦は町から転居し、服役を終えた主婦は元の住所で平穏に暮らしているとされます。

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『ミセスノイズィ』のあらすじは?

小説家の主人公・吉岡真紀はスランプに陥っていました。そんな折、何の前触れもなく隣の住人・若田美和子の嫌がらせが始まります。

日ごとに激しくなっていく美和子の攻撃に、ついに耐えきれなくなった真紀。彼女は美和子をモデルにした小説を書くことで、報復を試みます。

しかし、その行動が予想していなかった事態に発展してしまいます。2人の争いはマスコミやネット社会を巻き込んでいくのでした。

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『ミセスノイズィ』のキャストは?

篠原ゆき子(吉岡真紀)


主人公の小説家・吉岡真紀を演じるのは、女優の篠原ゆき子です。モデルやタレントとして活躍した後、山下敦弘監督の『中学生日記』(2005年)で役者デビューを飾りました。

その後は『苦役列車』(2012年)や『共喰い』(2013年)、『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)、『さよならくちびる』(2019年)など、重厚なテーマの映画に出演してきた印象があります。

大高洋子(若田美和子)


真紀の隣人・若田美和子を演じるのは大高洋子。近作では官能小説が原作のラブストーリー『どうしようもない恋の唄』(2018年)に出演しています。

長尾卓磨(吉岡裕一)

真紀の夫・裕一役を演じるのは長尾卓磨。代表作に『さよらな歌舞伎町』(2015年)や『64(ロクヨン)』(2016年)があります。

また、主演を務めた映画『しば田とながお』(2013年)はアシアナ国際短編映画祭最優秀国内作品賞を受賞しています。

米本来輝(多田直哉)


真紀の従兄弟・多田直哉を演じるのは米本来輝。本作の天野監督が手がけた映画『フィガロの告白』(2012年)では主演を務めています。

その他ドラマでも活躍しており、『鈴木先生』(2011年)ではレギュラー出演、『人狼ゲーム ロストエデン』(2018年)でもゲーム参加者の一人を演じています。

新津ちせ(吉岡菜子)


真紀の娘・菜子を演じるのは、音楽ユニット「Foorin」のメンバー”ちせ”としても活躍する新津ちせ

アニメ監督・新海誠の娘として生まれ、幼少期から「劇団ひまわり」所属の子役として活動してきました。

映画『3月のライオン』(2017年)では新海監督の娘であることを伏せたままオーディションに合格。後に話題となります。若干9歳ながら「Foorin」のメンバーとしてレコード大賞を受賞し、2019年の紅白歌合戦にも出場しています。

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まとめ

今回は2020年5月に公開予定の映画『ミセス・ノイズィ』を紹介しました。

まだ情報は少ないものの、東京国際映画祭での反響を見ると重厚なテーマの作品に仕上がっているようです。

2019年は『新聞記者』が賞レースを賑わせましたが、この『ミセス・ノイズィ』も新たな社会派映画の傑作となる気がします。

絶対に見逃せない作品となりそうですね!

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