セレニティ(平穏の海)ネタバレやあらすじ!詳細な解説と感想をまとめてみる【NetFlix作品】

現在Netflixで配信されている映画『セレニティー:平穏の海』。

マシュー・マコノヒーやアン・ハサウェイなど、人気・実力ともにある役者が出演しているということで、どのような映画か気になっている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はNetflixオリジナル映画『セレニティー:平穏の海』を紹介します。

配信開始からもうそろそろ2ヶ月となります。

まだ見ていない方もいるかもしれません。

ネタバレも含まれているので、まだ見ていないという方は注意してください。

では、さっそく『セレニティー:平穏の海』の概要について見ていきましょう。

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『セレニティー:平穏の海』ってどんな映画?あらすじは?

『セレニティー:平穏の海』とは、2019年公開のNetflixオリジナル映画です。

日本では、2019年3月8日から配信が開始されました。

『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』(2013年)などで知られるスティーブン・ナイトが監督・脚本を務めました。

マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイなどの豪華俳優陣が出演しています。

では、どのようなストーリーとなっているのでしょうか?

さっそく、あらすじを見ていきましょう。

『セレニティー:平穏の海』のあらすじ

ベイカー・デイルは過去を捨て、「プリマス島」で漁師として暮らしていた。

それと同時に釣り船の船長として、「セレニティー」と名付けた自身の船に客を乗せてもいた。

彼は「ジャスティス」と名付けた巨大マグロを釣り上げることに取り憑かれており、そのために客を怒らせてしまうこともあった。

そんな彼のもとに、突然、元妻のカレンが現れる。

カレンは再婚しており、現在の夫フランクから虐待されていると明かす。

さらに、ベイカーとカレンの間に生まれた息子パトリックも虐待されていると告げる。

そして、カレンは大金と引き換えにフランクを殺すようにベイカーに依頼するのだった。

ベイカーはこの依頼を受けるのか、それとも断るのか…。

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『セレニティー:平穏の海』のキャスト

あらすじに続いて、本作のキャストを紹介します。

マシュー・マコノヒー/ベイカー・デイル

ベイカー・デイルは、プリマス島で漁師として生活しています。

過去を捨てており、ベイカー・デイルというのも偽名です。

ベイカーは、「ジャスティス」と名付けた巨大マグロを釣ることに取り憑かれています。

そんな主人公ベイカー・デイルを演じるのは、マシュー・マコノヒーです。

マシュー・マコノヒーは、『リンカーン弁護士』(2011年)『キラー・スナイパー』(2011年)など、これまでに数多くの映画に出演しています。

2013年に出演した『ダラス・バイヤーズクラブ』では、アカデミー賞主演男優賞やゴールデングローブ賞ドラマ部門主演男優賞を受賞しました。

そして、2014年にハリウッドの殿堂入りを果たしました。

人気・実力ともに素晴らしい俳優です。

アン・ハサウェイ/カレン

ベイカーの元妻カレン。

昔ベイカーが戦争に行っている間に、現在の夫フランクと関係を持つようになりました。

フランクは裏社会の人間で、汚れた金で儲けています。

カレンはフランクから虐待されていますが、フランクを恐れ逃げ出せずにいます。

そこで、ベイカーにフランクを殺すように依頼するのです。

カレンを演じるのは、アン・ハサウェイです。

アン・ハサウェイは『プリティ・プリンセス』(2001年)で映画デビューをしました。

映画は大ヒットし、アン・ハサウェイ自身も人気女優となりました。

『レイチェルの結婚』(2008年)『ラブ&ドラッグ』(2010年)では、ゴールデングローブ賞主演女優賞などにノミネートされました。

そして2012年に出演した映画『レ・ミゼラブル』では、アカデミー賞助演女優賞やゴールデングローブ賞助演女優賞などを受賞しました。

ダイアン・レイン/コンスタンス

ベイカーはお金に困った時にコンスタンスと寝てお小遣いをもらいます。

そんなコンスタンスを演じるのは、ベテラン女優のダイアン・レインです。

ダイアン・レインは『リトル・ロマンス』(1979年)で映画デビューしました。

2002年に出演した映画『運命の女』では、アカデミー賞主演女優賞やゴールデングローブ賞主演女優賞などにノミネートされました。

翌年の2003年に出演した映画『トスカーナ』でも、ゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされました。

最近では、DC映画『ジャスティス・リーグ』などで、クラーク・ケント(スーパーマン)の母親マーサ・ケントを演じています。

ジェイソン・クラーク/フランク

カレンの現在の夫フランク。

カレンや、カレンとベイカーの息子パトリックに虐待をしている悪人。

裏社会の人物で、汚れた金で儲けています。

悪役フランクを演じるのは、ジェイソン・クラークです。

ジェイソン・クラークはオーストラリア出身の俳優です。

これまでに『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012年)『華麗なるギャツビー』(2013年)などの映画に出演しています。

2018年には『セッション』(2014年)や『ラ・ラ・ランド』(2016年)で知られるデイミアン・チャゼルの最新作『ファースト・マン』に出演しました。

ジャイモン・フンスー/デューク

「セレニティー号」の船員デューク。

少し前に妻を亡くしているデュークは、ベイカーの良き理解者でもあります。

本作でデュークを演じるのは、ダホメ共和国(現ベナン)出身のジャイモン・フンスーです。

ジャイモン・フンスーは13歳の時にフランスに移住しました。

しかし、すぐに学校を中退するなどして、ホームレスのような生活を送ります。

そんな中、デザイナーのティエリー・ミュグレーに見出され、モデル活動を開始。

やがて、モデルとして大成したジャイモン・フンスーは、俳優を目指してロサンゼルスに渡りました。

1997年に出演した映画『アミスタッド』では、ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされました。

他にも、『イン・アメリカ/三つの小さな願いごと』(2002年)『ブラッド・ダイヤモンド』(2006年)でアカデミー賞助演男優賞症などにノミネートされました。

最近では、マーベル映画の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)や『キャプテン・マーベル』(2019年)にコラス役で出演しています。

ジェレミー・ストロング/レイド・ミラー

レイド・ミラーは、ベイカーにつきまとう釣り道具メーカーの社員です。

どうにかしてベイカーに会おうとします。

謎が多く、重要な人物でもあるレイド・ミラーを演じるのは、ジェレミー・ストロングです。

ジェレミー・ストロングは、『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012年)『モリーズ・ゲーム』(2018年)などの映画に出演しています。

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『セレニティー:平穏の海』の解説&感想(ネタバレあり)

ここからは『セレニティー:平穏の海』を見た感想を紹介します。

※ネタバレもあるので注意してください

ヘミングウェイの小説のような雰囲気

まず、本作の主人公ベイカー・デイルについてです。

彼は、巨大マグロを釣り上げることに執着しています。

この人物設定で思い起こされるのが、アーネスト・ヘミングウェイの小説『老人と海』です。

『老人と海』では、年老いた漁師サンチャゴが、巨大なカジキを釣り上げようとします。

ベイカー・デイルはまさに、『老人と海』のサンチャゴなのです。

そしてベイカーは妥協することはなくストイックです。

このような部分も、ヘミングウェイのストイシズムに通じるところがあります。

実際に、脚本・監督を務めたスティーブン・ナイトは、ヘミングウェイを意識して本作を作ったのだそうです。

ですので、ヘミングウェイの小説が好きな方にとっては、好みに合う作品になっているかもしれません。

どんでん返しが悪影響となっている?

本作の始まりはあらすじで紹介した通りです。

元妻のカレンと息子パトリックはフランクから虐待されています。

カレンはフランクから逃れるために、暗殺するようにベイカーに依頼するのです。

本来であれば、ベイカーは息子のためにフランクを殺すのか?というのが物語の中心になります。

親子の絆というのがテーマになるのですが、この映画では後半にどんでん返しという手法を使っています。

どんでん返しはよくある手法で、これまでも多くの映画で使用されてきました。

しかし、本作ではどんでん返しをすることで、映画のテーマは一体何なのか?と疑問が湧いてきてしまうのです。

どんでん返し

どんでん返しの伏線はところどころにあります。

ベイカーは息子パトリックと離れ離れになっており、パトリックのことを気にかけています。

ベイカーがパトリックを夢に見るという描写が何度も出てきます。

その際には、必ずパトリックとベイカーのカットが交互に映されます。

ベイカーの机が濡れていると、パトリックの机も濡れているのです。

そして、カレンはベイカーに「パトリックとベイカーはつながっている」や「パトリックはパソコンからベイカーが聞こえる」など不思議なことを言います。

その他にも、ベイカーに付きまとうリード・ミラーも重要な人物として登場します。

リード・ミラーはベイカーに付きまとうのですが、何故かいつも時間差で会うことができません。

そんな彼は、「何かおかしい」や「スケジュールが20秒はずれている」など奇妙なことを呟くのです。

そうした不思議なシーンもありつつ、映画は進みます。

やがて、カレンの依頼を断っていたベイカーはフランクを殺すことに決めます。

すると、リード・ミラーはベイカーに接触することに成功するのです。

そして、リード・ミラーはこのプリマス島がゲームの世界であるということを告げます。

さらに、このゲームはパトリックが作ったものだったのです。

フランクを殺害しようとするベイカー

この世界がゲームで、自分がゲームの中のキャラクターであることを知ったベイカー。

そして、カレンの依頼はパトリックの願いであったということを悟ります。

ベイカーはパトリックの願いを叶えてやろうとします。

それまでは、「巨大マグロジャスティスを釣る」ことがゲームのルールであったのに、今度は「フランクを殺す」ことがルールとなったのです。

フランクを殺そうとするベイカーでしたが、様々な障害が訪れます。

島の釣具屋では急に最新のルアーを試すように勧められます。

また、セレニティー号の船員デュークは、アルゼンチン人にフランクを襲わせます。

フランクは腕の骨を折ってしまい、釣りなどできるような状態となります。

島の住民は、「ジャスティスを釣り上げる」というルールのゲーム世界にしようとするのです。

自分自身を疑うベイカー

次第にベイカーは自分の存在を疑い始めます。

自分はゲームの中のキャラクターで、この世界はパトリックが作った世界。

しかし、それは本当なのか?

ベイカーは自分自身がわからなくなり、存在というものを疑うのです。

そんなベイカーは、再びリード・ミラーに再会します。

そしてリード・ミラーと対話し、ゲームの制作者であるパトリックについて語ります。

「パトリックは暗い部屋に住んでいて、養父のフランクから虐待を受けている。」

「そして、コンピュータの前で実の父が養父を殺すことを願っている。」

自分自身の存在を疑っていたベイカーは、パトリックのことを思い、再びフランクを殺すことを決意するのです。

結末

フランク殺害を決意したベイカー。

カレンとともに怪我をして酔っ払っていたフランクを船に乗せます。

そして、船を出すと、「ジャスティス」が餌に食いつきます。

画面にはコンピュータの前にいるパトリックとベイカーらの姿が交互に映し出されます。

パトリックが箱の中からナイフを取り出し、部屋を出て行く。

するとベイカーはフランクに竿を取り付けます。

怪我を負った上に酔っ払っているフランクは、踏ん張ることもできずに、ベイカーが竿を話すと海に飲み込まれてしまいます。

現実の世界では、パトリックがナイフでフランクを殺していました。

最後に、ベイカーはパトリックと電話をします。

「お前は正しいことをした」、「また会おう」と電話を切ると、ベイカーの世界は消えて行くのでした。

どんでん返しの設定が批判されている?

本作は、あまり良い評価ではないようです。

それは、やはりどんでん返しの部分にあるようです。

アメリカの映画批評家サイトRotten Tomatoesでは、支持率が22%と低い値となっています。

確かに、ベイカーがゲームの世界の人物で、そのゲームは息子が作ったと言う設定は斬新だと思いました。

しかし、その設定のせいで色々と矛盾や疑問が湧いてくるのです。

序盤での映画のテーマは、「ベイカーが息子のためにフランクを殺すのか?」というものでした。

そして中盤から後半にかけてどんでん返しがあります。

このどんでん返しによって序盤のテーマが見えなくなってしまうのです。

この映画内のベイカーは、息子パトリックが理想とする父親であると同時に、パトリック自身でもあります。

ベイカーが自身の存在を疑うところなどは、パトリックの心の葛藤なのか。

あるいは、ただ単に作り上げられたゲームキャラクターの自我の芽生えなのか。

そういったことがわかりづらいと感じてしまうのです。

そして、この映画が現実の話なのか、そうでないのかということもわからなくなってしまうのです。

様々な角度から捉えられるというのは良いのですが、はっきりとしたものが掴めないということを感じてしまいました。

親子の絆を描いた映画なのか、それとも虐待されている子供の心を描いた映画なのか、どちらが映画のテーマとなっているのかが少しわかりづらかったです。

「セレニティー」や「ジャスティス」の意味

ベイカーは「セレニティー」という名の船に乗っています。

そして「ジャスティス」と名付けた巨大マグロを釣り上げることに執着しています。

「セレニティー(serenity)」は「静けさ」や「平穏」を意味します。

「ジャスティス(justice)」は「正義」を意味します。

ベイカーは、物語の冒頭で「ジャスティス」=「正義」を釣り上げようとしているのです。

しかし、途中でルールは変わります。

ベイカーはパトリック自身の表れです。

ベイカー(パトリック)は「ジャスティス」を諦め、「セレニティー(平穏)」を選択したのです。

パトリックは現実の世界では、虐待にあっていました。

そして、両親は怒鳴り合いもしています。

耐えられなくなったパトリックは、ついに「正義」よりも「静けさ」を選び取るのです。

父親が息子のために「正義」を手放すのか。

それとも、虐待されている子供は「正義」を手放してまで「静けさ」を選び取るのか。

この映画は、どちらのテーマとなっているのか、それとも2つともテーマなのか、それが掴み取りづらかったです。

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まとめ

多角的な視点で見ることができるというのは良いことだと思います。

しかし、それゆえにテーマが掴み取りづらくなってしまっているのも事実です。

そこが評価の分かれる原因となっているのでしょう。

ただ、マシュー・マコノヒーやアン・ハサウェイはやはり素晴らしかったです。

なかなか難しく思える映画でしたが、キャストのファンなら見てみても良いのではないでしょうか。

気になった方はチェクしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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